七五三は2歳差・3歳差の兄弟姉妹で一緒に祝える？着物・撮影・段取り

七五三は子どもの成長を祝う大切な行事ですが、兄弟姉妹が2歳差や3歳差の場合「同じ年に一緒に祝っていいの？」「着物や撮影はどうすればいい？」と迷うご家庭も多いですよね。

近年は家族のスタイルに合わせて柔軟にお祝いするのが主流になっており、満年齢と数え年を組み合わせれば兄弟姉妹で同じ年に七五三を迎えることも可能です。

この記事では、一緒に祝うメリットと注意点、着物やコーディネートの工夫、撮影スタイルや当日の段取り、さらにご祈祷や初穂料の準備までを徹底解説します。

兄弟姉妹それぞれの個性を大切にしながら、家族みんなが笑顔で過ごせる七五三の形を一緒に考えていきましょう。

七五三を兄弟姉妹で一緒に祝うのはあり？基本の考え方

七五三は子どもの成長を喜び、家族みんなでお祝いする大切な行事です。

ですが、兄弟姉妹が2歳差や3歳差だと「同じ年に一緒に祝えるのかな？」と気になる方も多いでしょう。

ここでは、七五三の基本的な意味や年齢の数え方を確認しながら、一緒に祝うことができる理由について解説します。

七五三の由来と年齢の数え方（満年齢・数え年）

七五三は、3歳（男女）、5歳（男の子）、7歳（女の子）の節目をお祝いする日本の伝統行事です。

かつては「数え年」（生まれた年を1歳として、元旦ごとに1歳を加える数え方）で祝うのが一般的でした。

一方、現在では「満年齢」（誕生日を迎えて実際の年齢を数える方法）でお祝いする家庭も多く、どちらの方法でも問題ありません。

つまり、数え年と満年齢を柔軟に組み合わせることで、兄弟姉妹の年齢を揃えて同じ年にお祝いすることが可能になるのです。

年齢の数え方	説明	七五三での活用例
数え年	生まれた年を1歳とし、元旦ごとに加算	上の子が数え年7歳、下の子が満年齢3歳で同じ年に祝う
満年齢	誕生日を迎えた実年齢	誕生日のタイミングを見て、子どもの体調に合わせやすい

2歳差・3歳差でも一緒に祝える理由

2歳差や3歳差の兄弟姉妹の場合、どちらかの子を数え年で祝うか満年齢で祝うかを調整することで、同じ年に行事を合わせることができます。

たとえば、上の子が数え年7歳、下の子が満年齢5歳といった組み合わせであれば、きょうだいそろって七五三を迎えることが可能です。

年齢差を工夫して調整することで、一度の準備で兄弟姉妹そろって晴れ姿を残せるのが大きな魅力です。

一緒に祝う場合のメリットとデメリット

兄弟姉妹が2歳差や3歳差のときに七五三を一緒に祝うのは珍しくありません。

一度に準備や撮影を済ませられるのは便利ですが、その一方で気をつけたい点もあります。

ここでは、実際に一緒に祝うときのメリットとデメリットを整理してみましょう。

準備・費用・思い出作りのメリット

兄弟姉妹の七五三を同じ年にまとめると、次のような利点があります。

• 時間と労力の節約：お参りや写真撮影を1回で済ませられるので、家族のスケジュール調整が簡単。
• 段取りがシンプル：着物のレンタルや着付けの予約も同時にできるため、手配が一度で完了。
• アルバムに統一感が出る：兄弟姉妹そろった記念写真を残せるので、見返したときに華やか。
• 子どものやる気アップ：下の子が「お兄ちゃん・お姉ちゃんと一緒」と思うことで楽しみや安心につながる。

メリット	ポイント
スケジュール効率化	お参りと撮影が同時にできる
費用の整理	衣装や写真プランをまとめて利用しやすい
記念性アップ	家族全員がそろった晴れ姿を残せる

兄弟姉妹が同じ日にお祝いできると、準備が楽になるだけでなく「一緒に頑張った」という体験自体が思い出になります。

子どもの性格や体力に関する注意点

一方で、同時に祝うと次のような点に気をつける必要があります。

• 衣装や小物の数が増えるため、費用が思ったよりかさむことがある。
• 着付けや撮影の時間が長くなり、小さな子は疲れてしまうことがある。
• 兄弟姉妹の性格によっては「自分だけ主役がよかった」と感じることもある。

このような場合は、撮影とお参りを別日にする、または一緒に撮る写真と個別の写真を両方用意するといった工夫が役立ちます。

「無理なく楽しめる形」を選ぶことが、兄弟姉妹一緒の七五三を成功させるコツです。

兄弟姉妹の着物とコーディネート術

七五三で兄弟姉妹を一緒に撮影するときは、衣装のバランスやコーディネートが重要になります。

和装をそろえて伝統的な雰囲気を出すのも良いですし、洋装やリンクコーデを取り入れると現代的なおしゃれ感も演出できます。

ここでは、衣装選びのポイントや、七五三の主役でない兄弟姉妹の服装の工夫についてご紹介します。

和装・洋装の選び方とリンクコーデのアイデア

主役の子どもが和装を選ぶなら、兄弟姉妹も和装にすると統一感が出て写真が華やかになります。

一方で、あえて片方を洋装にしてバランスを取る方法も人気です。

最近は「リンクコーデ」といって、衣装の色味や柄を合わせる工夫も注目されています。

• 同系色でまとめると落ち着いた雰囲気に。
• 花柄や幾何学模様など、柄のテーマをそろえると一体感が出る。
• 小物（帯や髪飾り、草履や靴）の色をリンクさせるとさりげなくおしゃれ。

コーディネート方法	特徴
和装で統一	伝統的で格式ある雰囲気
和洋ミックス	モダンで個性的な印象
リンクコーデ	色や小物を合わせて統一感を演出

リンクコーデは、兄弟姉妹の一体感を強調しながらも、それぞれの個性を活かせる便利な工夫です。

七五三でない兄弟姉妹や赤ちゃんの服装ポイント

七五三の年齢ではない兄弟姉妹も、衣装を工夫すると記念写真に華やかさが増します。

写真スタジオによっては、きょうだい用の衣装レンタルができる場合もあります。

また、赤ちゃんがいる場合は、フォーマル感のあるロンパースやカバーオールで揃えると全体にまとまりが出ます。

• 主役でない子は派手すぎない服装で、主役を引き立てるのが基本。
• 小学生以上の兄姉は制服や落ち着いたワンピースを選ぶと場に合いやすい。
• 赤ちゃんは快適さを優先しつつ、フォーマル寄りにすると写真映えする。

兄弟姉妹全員で衣装を整えると、主役の晴れ姿がより引き立ちます。

「家族みんなでお祝いしている」雰囲気を残すことで、後から見返したときに温かい気持ちになれるでしょう。

写真撮影の進め方とおすすめポーズ

七五三の写真撮影は、一生の記念に残る大切なイベントです。

兄弟姉妹で一緒に撮る場合と別々に撮る場合、それぞれの魅力があります。

ここでは撮影スタイルの違いや、写真をより特別にするためのおすすめポーズをご紹介します。

一緒に撮る vs 別々に撮る場合の違い

兄弟姉妹で一緒に撮影すると、自然な表情や温かみのある雰囲気が残せます。

特に2歳差や3歳差のきょうだいは、手を取り合った姿がとても微笑ましく記録に残ります。

一方で、別々に撮影すると、それぞれの個性をより強調でき、落ち着いて撮影に集中できるのがメリットです。

撮影スタイル	メリット	注意点
一緒に撮影	家族の絆が感じられる写真になる	待ち時間が長いと小さな子が疲れやすい
別々に撮影	子ども一人ひとりの魅力を引き出せる	準備や撮影に時間と手間がかかる

一緒と別々を両方取り入れると、バランスの良いアルバムが仕上がります。

兄弟姉妹撮影で人気のポーズと小物活用

七五三の撮影では、ポーズや小物を工夫することで雰囲気がグッと良くなります。

兄弟姉妹ならではの仲良し感を出せるおすすめのポーズをいくつかご紹介します。

• 手をつないで並ぶ：小さい子でも自然にでき、安心感のある写真に。
• 顔を見合わせて笑う：きょうだいの仲の良さがストレートに伝わる。
• 肩を組む：兄が弟を支える姿や、姉妹で寄り添う姿が印象的。
• 千歳飴を一緒に持つ：七五三らしい雰囲気を出せるアイテム活用法。

特に千歳飴は七五三の象徴的なアイテムで、写真に華やかさをプラスしてくれます。

ただし、小物に夢中になって本来の撮影が進まなくなることもあるため、使用タイミングを工夫すると安心です。

兄弟姉妹らしい自然なやりとりを大切にすると、思い出深い一枚に仕上がります。

当日のスケジュールと段取りの工夫

七五三の当日は、撮影やお参り、着付けなどでスケジュールが詰まりやすい日です。

兄弟姉妹が一緒だと準備が増えるため、事前に流れを決めておくことが大切です。

ここでは、同日にまとめる場合と、前撮りや後撮りを活用する場合の工夫をご紹介します。

撮影とお参りを同日にする場合の流れ

撮影とお参りを同じ日にまとめる場合は、子どもの負担を減らす工夫が必要です。

おすすめの流れは次のとおりです。

• 午前中に撮影スタジオで衣装を着付け、撮影を行う。
• 撮影後に休憩をはさんでから神社へ移動し、お参りをする。
• 必要に応じて食事会を開き、家族でのお祝いを楽しむ。

時間帯	内容	ポイント
午前中	撮影スタジオで撮影	子どもが元気な時間を狙う
昼過ぎ	神社でお参り	撮影後は移動をスムーズに
夕方	食事会	無理のない範囲で短時間がおすすめ

一日にすべてを詰め込みすぎると子どもが疲れてしまうため、移動や休憩の時間を多めにとることが大切です。

前撮り・後撮りを活用した分散スタイル

近年は、前撮りや後撮りを取り入れて当日の負担を減らす家庭が増えています。

撮影を別日にすることで、お参りに集中できるのが大きなメリットです。

• 前撮り：気候の良い季節に落ち着いて撮影できる。
• 後撮り：当日は参拝を優先し、後日あらためて写真をゆっくり残せる。

また、兄弟姉妹で撮影とお参りを分けることで、それぞれが主役として輝ける場を設けることも可能です。

「家族にとって一番楽な流れ」を基準に選ぶのが、当日を笑顔で過ごすコツです。

付き添い家族の服装マナー

七五三は主役の子どもだけでなく、一緒に付き添う家族の服装も写真に残ります。

兄弟姉妹が一緒に祝う場合は、家族全員でバランスの取れたコーディネートを意識すると統一感が出ます。

ここでは、パパ・ママ、祖父母の服装ポイントを整理してご紹介します。

パパ・ママの装いで注意する点

パパとママは、主役の子どもよりも控えめで落ち着いた服装を選ぶのが基本です。

ママはベージュやネイビーなど、シンプルで品のあるワンピースやスーツが人気です。

パパはビジネススーツをベースに、派手すぎないネクタイでまとめると安心です。

• ママ：フォーマルワンピースやスーツ、和装なら訪問着や色無地。
• パパ：黒・紺・グレーのスーツで落ち着いた印象に。
• 靴やバッグもシンプルにそろえると写真映えが良い。

服装例	おすすめポイント
ママ：ネイビーのワンピース	落ち着いた雰囲気で主役を引き立てる
パパ：グレーのスーツ	写真全体がシックにまとまる
ママ：淡色の訪問着	和装なら華やかさを出しつつ控えめ

主役の衣装より目立たないようにすることが、家族写真をきれいに残すコツです。

祖父母・親戚が意識したい服装の選び方

祖父母や親戚が参加する場合も、フォーマル感を意識した服装が適しています。

おじいちゃんはスーツ、おばあちゃんは上品な色合いのスーツやワンピース、和装も選択肢の一つです。

派手すぎず、落ち着いた色味を選ぶことで、写真全体に調和が生まれます。

• 祖父母：黒・グレー・ベージュ系のシンプルな服装。
• 親戚：フォーマル寄りのワンピースやスーツで統一。
• アクセサリーは小ぶりなものを選び、控えめにまとめる。

家族全員がバランスの取れた装いを心がけると、主役の子どもの晴れ姿がより一層際立ちます。

七五三のご祈祷と初穂料の準備

七五三のお参りでは、神社でご祈祷を受けることがあります。

その際に必要になるのが「初穂料（はつほりょう）」と呼ばれる謝礼です。

兄弟姉妹が一緒に七五三を行う場合、金額やのし袋の書き方に迷う方も少なくありません。

ここでは、基本的な考え方と準備のポイントを解説します。

兄弟姉妹一緒のときの初穂料の考え方

初穂料の金額は、神社によってあらかじめ設定されている場合があります。

兄弟姉妹で一緒にご祈祷を受ける場合は、人数分を合わせた金額を納めるのが一般的です。

例えば、一人あたり5,000円が目安とされている神社であれば、兄弟姉妹2人の場合は合計1万円を納めることになります。

兄弟姉妹の人数	初穂料の目安
1人	5,000円〜1万円
2人	1万円〜2万円
3人	1万5千円〜3万円

神社によっては「兄弟一緒の場合はまとめて◯円」と案内があるため、事前に確認するのが安心です。

のし袋の書き方と渡し方

初穂料を納める際は、のし袋（水引が紅白の蝶結び）を用意します。

表書きには「御初穂料」と書き、下段には子どもの名前を記入します。

兄弟姉妹で一緒にお願いする場合は、上の子のフルネームを中心に書き、その横に下の子の名前を並べる方法が一般的です。

• のし袋：紅白蝶結びの水引を使用。
• 表書き：「御初穂料」と記入。
• 子どもの名前は連名で書く。

初穂料は気持ちを表すものなので、金額や形式にとらわれすぎず「感謝を込めて納める」ことが大切です。

よくある質問（Q&A）

兄弟姉妹で七五三を迎えるときによくある疑問をまとめました。

実際のケースを想定しながら答えていきますので、準備の参考にしてください。

Q1. 2歳差の兄弟姉妹でも同時に祝える？

はい、2歳差は特に同時に祝いやすい組み合わせです。

上の子を満年齢、下の子を数え年でお祝いするなど工夫すれば、同じ年に合わせられます。

準備や撮影も一度で済ませられるため、家族の負担が軽くなるのが大きなメリットです。

Q2. 男女で別撮りにした方がいい？

必ずしも分ける必要はありません。

一緒に撮影することで兄弟姉妹の絆を感じられる写真になりますし、家族全員の思い出として残せます。

ただし「主役感をしっかり出したい」という場合は、個別撮影を加えるのもおすすめです。

迷ったら「一緒のカット＋ソロカット」を組み合わせるのが安心です。

Q3. 小学生の兄姉も一緒に撮影できる？

もちろん可能です。

七五三の対象年齢を過ぎていても、兄姉が着物やフォーマル服で参加することで、家族全体の統一感が出ます。

また、弟妹の七五三を一緒にお祝いする形になるため、家族の思い出としてもより豊かになります。

兄弟姉妹全員でそろった写真は、後から見返したときに宝物になります。

まとめ｜家族に合った七五三スタイルで思い出を残そう

兄弟姉妹が2歳差や3歳差の場合でも、工夫すれば同じ年に七五三を一緒に祝うことができます。

満年齢と数え年を組み合わせることで、年齢の調整が可能になり、家族みんなで同じタイミングでお祝いできるのが魅力です。

一緒に祝うことで、準備の手間が省けたり、写真に統一感が出たりと、多くのメリットがあります。

一緒に祝うメリット	工夫すべきポイント
準備や撮影が一度で済む	移動や着付けの時間配分に注意
家族写真に統一感が出る	衣装や小物をリンクさせると効果的
兄弟姉妹の思い出作りになる	ソロショットも忘れずに撮影する

ただし、子どもの性格や体力によっては、一人ずつ主役として祝う方が合う場合もあります。

「みんなが笑顔で過ごせる形」を選ぶことが一番大切です。

七五三は形式にとらわれすぎず、家族らしいスタイルで祝うのが成功の秘訣です。

兄弟姉妹がそろった写真や時間は、きっと将来も心に残る大切な宝物になります。